シェリル・ベイリー(Sheryl Bailey)ギター専攻 教職員

まさしく、All About Jazzのエリオット・サイモン(Elliot Simon)が名付けた「燦然と輝くギターの女神」という言葉が似合うギタリストである。彼女を褒めるのはエリオットばかりではない。Guiter Player Magazineのアダム・レヴィ(Adam Levy)は、シェリルのことを、「彼女の世代の中で最も心の中に染み入る音色」と評した。また、Just Jazz Guitarのフランク・フォルテ(Frank Forte)は、「新しいアプローチと斬新な何かを採り入れる最高のバップギタープレーヤーの一人」とべた褒めした。

シェリルの弾き方は、まさしく「燦然と輝く」ものだ。この弾き方で驚くような手さばきで格別な味を生み出している。Villagerのリー・メットカフ(Lee Metcaff)は、「ゼロから燃えさかるようなツービートになる」と表現した。彼女のさらに素晴らしい点は、テクニックを表現するために、メロディーや歌詞を決して犠牲にはしない。続けて、「優れたテクニックと、力強い歌詞や手さばきとの間で、絶妙なバランスを維持している」と賞賛した。Soundstageのジョー・テイラー(Joe Taylor)に言わせると、「ベイリーは、指版の素晴らしいさばきと、創作メロディーの絶え間ない流れを一体化させた。」

彼女がギターを始めたのは13歳で、その後、彼女はギターを始めて以来、ギターから離れたことは無い。ギターを始めたのは13歳の時で、この時、シェリルがJ.C. PennyのカタログのHarmony Stratを母親にねだって手に入れたものだ。シェリルはロックファンがだったが、ピアニストである母親の影響を受けて、ハーモニーの勉強に没頭した。ピッツバーグの頃の最初の先生であるジョン・マイオーネ(John Maione)が彼女を、ウェス(Wes)、ジミー・ラニー(Jimmy Raney)、ジョージ・ヴァン・エプス(George Van Eps)、ジョー・パス(Joe Pass)などのギターの巨匠たちに紹介した。最終的に、バークレー音楽大学に入学。努力の甲斐あって、1995年、セロニアス・モンク国際ジャズギターコンテストで第三位に入賞。さらに、2000年、南米ツアーでアメリカのジャズ大使に任命された。「私たちの世代の中で、トップギタリストの一人」であると(Vintage Guitarのジョン・ハイト(John Heidt)から)評されている。

自身が参加しているSheryl Bailey 3というトリオは、オルガントリオハードスウィンギングの現代版で独自のハーモニーを特徴としている。出身地のニューヨークで人気があり、さらに全米、ヨーロッパ、南米、イギリス、オーストラリアにもツアーを行った。また、ディヴィッド・クラカウアー(David Krakauer)のKlezmer Madnessの一員としてもワールドツアーに参加した。仲間のギターの名手であるヴィック・ジュリス(Vic Juris)のElectric Ladyland Projectで、ロックを演奏した。演奏やレコーディングでこれまでに協力した主な人物は、リチャード・ボナ(Richard Bona)、ジョージ・ガーゾン(George Garzone)、リンカーン・ゴーインズ(Lincoln Goines)、キム・プレインフィールド(Kim Plainfield)、ビル・オコンネル(Bill O’Connell)、マイク・レドン(Mike LeDonne)、アリリーン・キャラ(Irene Cara)、ジャック・ウィルキンズ(Jack Wilkins)、ハワード・オルデン(Howard Alden)、奥平真吾(Shingo Okudaira)、イングリッド・ジェンセン(Ingrid Jensen)、ドウェイン・バーノ(Dwayne Burno)、トミー・キャンベル(Tommy Campbell)、ケン・ペブロウスキー(Ken Peplowski)である。

これまでに、シェリルの名前で制作したCDは8枚あり、ライブDVDの「The Sheryl Bailey 3 Live in NYC」がMel Bay Recordsから発売している。その後に続けて発売された作品も講評を博している。ジョー・テイラーは、「Live at the Fat Cat」について、「このディスクから分かるように、シェリル・ベイリーこそが最も才能に恵まれ活力に満ちたジャズギタリストだ」と述べ、彼女こそが「第一線級のジャズの作曲家だ」と語った。2010年、MCG Jazzは、「A New Promise」を発売した。この作品は、グラミー賞受賞のマーティ・アッシュビー(Marty Ashby)が制作したもので、エミリー・レムラー(Emily Remler)に対する感謝を表し、 Three Rivers Jazz Orchestraと共演するソロのアーティストという設定である。フィリップ・ブース(Phillip Booth)は、「彼女は自身が選択した楽器において新たな旗手たちの中の第一人者の一人だ」と評した。Cellar Liveのレーベルで2014年に発表した「A Meeting Of Minds」は、これまで長く続けてきたThe Sheryl Bailey 3を柱にしている。Jazz Inside Magazineは、このプロジェクトを、「完全なコンテンポラリーオルガントリオ」と紹介した。

シェリルに人に教えるような時間があるのかと疑問に思うかもしれないが、彼女はバークレー音楽大学とニューヨークのコレクティブ総合音楽院の準教授である。シェリルの人生訓である「お返しをする」ことに従って、2011年の秋に発売した作品、「For All Those Living」の売上げの20%は、ニューヨーク市のRonald MacDonald Houseに寄付された。アーティストインレジデンスやクリニシャンとしても、ニューヨーク大学、ベイツ大学、スタンフォードジャズワークショップ、タウソン大学、LAミュージックアカデミー、GITなど、多くのプログラムや指導機関で活躍した。

シェリルが関わった教材も忘れてはならない。2009年、Mel Bayが彼女の著書「Moveable Shapes: Concepts for Reharmonizing II-V-I's」を発売した。さらに、Mel Bayの第4巻「Master Anthology of Jazz Guitar Solos」を執筆した。さらに、Mel Bayのギター編で「ニューヨークの一幕」と呼ばれるコラムも著し、さらに、バークレー音楽大学の「オープンポジション」のウェブ情報紙を執筆した。また、TruefireのGuitar Sherpaプログラム、「The Bebop Dojo」を使い、オンラインでの即興ジャズ演奏のカリキュラムを構築した。

シェリルは、こなした仕事のどの面を見ても、エリオット・サイモンの描写に対する期待に応えた。先頃ニューヨークで開催したデュオ演奏、Sheryl and Jack Wilkinsでは、ジミー・ウィブル(Jimmy Wyble)の隣に座った。何曲か演奏し終えた後、ジミーが身を乗り出してこうつぶやいた、「トップファイブの一人だ」と。つまり国内ではトップ5人のギタリストに入るということだ。Vintage Guitarチームは、「ジャズギターの世界で現状ではトップランナーの一人だ」と評した。

日本人スタッフがあなたをサポート!

学校やニューヨークでの生活、学費、留学のこと等、気になる点やご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせください!

PAGE TOP